先月買ったBose QuietComfort 20が初期不良だったので返品しました。ところがアマゾンで欠品で、交換品が4月にずれ込みそうとのことだったので、そこまで待てない、替わりにBose QuietControl 30を購入しました。
ホントはSHURE SE535が欲しかったんだけど、予算オーバー。
以下、QuietComfort 20とQuietControl 30を比較したレビューです。
遮音性
QuietComfort 20とQuietControl 30、どちらも同じぐらいの遮音性です。
QuietControl 30はスマホアプリでノイズキャンセリングの強さを選べますが、「QuietComfort 20 = QuietControl 30の最大」です。
QuietControl 30はノイズキャンセリングの効果を設定できますが、最強一択で使うことになるでしょう。
なお、QuietControl 30はノイズキャンセリングを切ることはできません。
音質
QuietComfort 20とQuietControl 30、どちらも同じ音質です。
どちらも、良くも悪くも「BOSEサウンド」です。
クラシックで弱音のところは厳しいかな、と思ってたんですが、ジャズを聴いて印象が変わりました。
キラキラするピアノに持ち上げられたウッドベースが効果的で、そこに伸びやかなボーカルが乗ります。
ロックも、いい感じにエレキベースの音がします。
ワイヤレス(bluetooth接続)のため、いくらか音質が弱点になっていないかな、と思ってたんですが、外で聞く限り、QuietComfort 20とQuietControl 30の音質の差は気になりませんでした。
というか、外出して聞くのにこれ以上の音質を求めるのは贅沢です。(笑)
bluetoothということで、100%の音がでるかというと、さすがにそれは無理みたいです。でも、音飛びやノイズが乗るのは、一日使って1回か2回、といったところでしょう。
操作性
操作性はQuietComfort 20の方がいいです。音量のコントロール、再生/一時停止など、QuietComfort 20はコントローラを目視しながらできますが、QuietControl 30では、右耳付近を手探りで操作する感じです。慣れが必要ですね。
使い勝手
これはもう、QuietControl 30の勝利です。ワイヤレス万歳!
職場で昼休憩のとき、QuietComfort 20では、
- 鞄から取り出してポケットに入れる。
- ポケットから取り出して、ケーブルがからまってるのをほどく。
- iPhoneのイヤホンジャックに接続する。
- ノイズキャンセリングスイッチをONにする。
- 耳にイヤホンを付ける。
- 音楽を聴く。
から、QuietControl 30では、
- 鞄から取り出して首に引っ掛ける。
- 電源を入れる。
- 耳にイヤホンを付ける。
- 音楽を聴く
になりますから。
QuietComfort 20では、ケーブルに無理な力がかからないように、イヤホンジャック近くのバッテリーとiPhoneを同時に持ってポケットから取り出す、みたいな動作がいりません。
イヤホンはめてから鞄をたすき掛けにして、イヤホンを外す時に鞄のストラップを通すこともありませんし、逆に鞄しょってからイヤホン付けて、電車で鞄を下ろそうとした時にイヤホンのケーブルが邪魔をしてる、なんてこともありません。
ケーブルの取り回しを気にする必要がなくなります。
つまり、QuietControl 30はワイヤレス万歳なのです!
バッテリー・消費電力
QuietComfort 20の16時間から、QuietControl 30では10時間になっています。
これは痛い。
でも、QuietControl 30はバッテリーの残り具合をiPhoneで確認できます。
QuietComfort 20は、残り3時間になるとインジゲータが点滅しますが、通勤片道1.5時間の往復&昼休憩で聞くのに、行きの電車で残り3時間以下に気づいたら、その日は帰りまで持ちません。
QuietControl 30は、iPhoneでバッテリー残容量を確認できるので、バッテリーが40%になったら(あるいは50%になったら)充電しよう、ということができます。
消費電力は、やはりQuietControl 30の方がかかります。
iPhone4S以降は、bluetoothの待機電力があまりかからないようですが、bluetooth経由で音楽聴いてるとiPhoneのバッテリーが見る見る減ります。
しかも、QuietControl 30は、充電中に音楽を聴けません。これがQuietControl 30の最大の欠点かも。
で、バッテリーの減り(QuietControl 30 & iPhone)ですが、外部モバイルバッテリーが必要ですね。Anker PowerCore 13000が2ポートあるので、iPhoneとQuietControl 30の両方を同時に充電できます。
これはマストですね。
結論
QuietComfort 20が、1万円のイヤホンに2万円のノイズキャンセリング機能、
QuietControl 30が、1万円のイヤホンに2万円のノイズキャンセリング機能、5千円のワイヤレス
ケーブルの取り回しが気にならない人ならQuietComfort 20の方がいいと思います。安いし。
でもQuietControl 30の無線で自由を得ることができます。