「せしょ」を巡る旅

三重大60周年演奏会を終え、若干腑抜けになっているイケジョです。
イカンっ!meets第27回演奏会に向けて気合いを入れねば…

そうだ
北設楽、
行こう

ということで5月某日、行ってまいりました北設楽郡東栄町。ここは「せしょ」の故郷です。
以前も東栄町教育委員会にせしょについて問い合わせているギターリーダーT氏が今回も東栄町観光協会に連絡を入れてくれて、それだけでは飽き足らず急遽参加。
私と配偶者➕T氏、珍道中の始まりです。

T氏が到着するまでまずは一番見応えがありそうな「奥三河のナイアガラ」の異名を持つ「蔦の渕(つたのふち)」を見に行きました。
幅70m落差10mの滝です。

落差じゅうめーとる??と思ったアナタ!
この滝の魅力は落差ではありません。
滝のすぐ近くまで歩いて行けて、しかもその景色を独り占めできるのです!川床の丸い石を堪能するも良し、滝の上から眺めて透き通る水に感動するも良し。

滝を上から眺める東屋には願いが叶う「龍神の鐘」があり、鐘をガンガン鳴らしながら演奏会の成功を祈りまくってきました。

そしてT氏合流。(さらっと合流したかのように書いていますが、北設楽郡で待ち合わせるのは難易度高かった!)

仕事が早いT氏は、東栄町観光協会で、「盆唄クラブ」のリーダーが和菓子屋をやっているとの情報を得ていて、3人で和菓子屋へgo!
盆唄の冊子を見ながら東栄町のお盆についてお話を聞きました。

年に一度の全員が集まる大イベント、お盆ですからもちろんその年に亡くなった方を偲ぶ集まりであり、且つ皆んなの無事を確認したり新たな出会いの場でもあったとのこと。
盆唄は楽譜が存在しないので歌い続けなければいずれ忘れ去られてしまいます。
歌い続けると少しずつ変化しますが、それもまた時代の流れと受け止め、歌い続けることに重きを置いて、週一回の「盆唄クラブ」を開催しているそうです。

「まぁコッチも目的なんですけどね!」
と呑みポーズで明るくお話ししていただきました。ですよね、ソレ重要ですっ

そんな話をしながら盆唄クラブの冊子をめくると「出せよ大黒 つけやれえびす つけて回せよ かまの神」の歌詞を発見!これですこれ‼︎

そこには「次の歌が出ないとき」と書いてありました。歌を決める先導役が「次は何にしよっかな〜」と迷っている間に歌う歌だったんですね。
CM的な感じで合間に何度も歌われていたことが想像できます。

川島博氏は民謡好きでこの地方に何度も足を運んでいたのだとか。その時に度々出てきた旋律と北設楽郡の情景を合わせて「せしょ」は作られたのですね。

その後、和菓子屋のご主人に教えていただいた盆踊り会場である「長養院(ちょうよういん)」へ。

この鐘が吊るしてある鐘楼堂の周りで今も盆踊りが開催されています。

その後、民芸館や博物館を訪れ、四方を山に囲まれた北設楽郡がかつては海の底であったことに驚き、花祭会館では展示の凄さに圧倒され…そういえば古墳もありました。

個人的には最後に行った「ポットホール」がおススメです。
え?どんなホール??音響いいの??
とT氏は思ったそうですが、そのホールではありません。

写真では分かりにくいんですけど、岩の中に丸いホールが空いてるの、見えますか?
ゴルフのホールみたいにまん丸の穴です。
これは長い年月をかけて石と水流が生み出した自然の芸術です。

この川の流れ、見飽きないです。一日中見ていられるわぁ…

その後、五平餅を食べて旅は終了。

旅といえばグルメ情報!
五平餅も美味しかったですが前半で登場した和菓子屋さんで、meetsの重鎮みたいな風貌で盆唄の話を熱心に聞いていた配偶者がお土産を買っておりました。
それがこちら

若松屋さん特製「あかね豆ふ」。
これね、すっごく美味しいです。予想の100倍美味しい。
旅の思い出にぜひ。超おススメです。

「せしょ」の故郷の空気を感じて曲の理解が深まり、いい1日でした!

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