お気に入りのピアニストの文章に『静寂から音楽が生まれる』と言う言葉が引用されていた。
静粛、言い換えると、無音とでも言うのか。
いま、無音の環境を探そうにも、溢れる人工音、再生音、に無音の時を見つけがたい。そのなかでも、うちなる自分に集中し、精神力で無音の世界を構築する人もいるが、なかなかの集中力。そのピアニストは朝型人間だそうで、目覚めることで注ぎ込まれる音に包まれ、ピアノの朝練へはいるらしい。ピアニストの友人には夜型の人が多く、彼らは、世界から、一つ一つ人工音が消えていき、自然の音だけに落ちていく世界のなか、無音を感じつつ音楽を紡ぐらしい。
なるほどな、と思う。無音への導入が異なるだけで、どちらも静粛から音楽を生み出している。
視覚的な表現で、置き換えてみる。まっさらの五線紙に墨を落とすと、音楽があるき出す。その軌跡をきっちり奏でることで、それは、作曲家の興した音楽になる。
きっちり、とは?
打ち込み音の音楽に、音楽性を感じるか?
きっちり、とは、どういう意味だ?
演奏会のときの、団の紹介によくある「心を込めてひきます」とは、どうきっちり気持ちを込めるのか?
今日の練習で、イケメン(大きい男)が「きっちり 弾くと悪目立ちするから、 ポイントの 音だけ出してもらって 、そこはきちっと合わさるようにしてください 」って言った。
音楽性をキープするために 不必要な音ではないが、目立つ必要はない音がある 、という意味らしい。
合奏中に、どうもリズムが混濁するとこがあった。
そしたら、チェロのマダムが「ここまで来たら必ず会うので、後程会いましょう」と言った。
イケジョも「いまは、聞いたら弾けんけど、今に聞いたら乗れて弾きやすくなる時がきます。」といった。
きっちり、とは?
話は変わるが、中学の数学のテストについて、教頭先生(友達)と話をしたことがある。
どうにか点を取ろうと100点分の問題に手を掛ける子っていますが、合格ラインが70なら、70点分が100点になればよいのです。と、先生が呟いた。
本来は、そんなことを言ってはいけないのかもしれないが、間違ってはいないとおもった。
できることを、その時に、きっちりやれるか?だからだ。
心も技術も込められるか?
んーーー、そうなったら、ビールもさぞかし美味しいんだろなぁ✨
meets.はつづくよどこまでも。
本日は、くせ毛の男の子の髪の毛がトイ・プードルみたいだなぁと思ったなべちゃんでした。